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卒業生インタビュー

運天 寛樹

法学部地域行政学科
2007年度卒業
島田綜合法律事務所 弁護士

嘉手納高校出身。
本学卒業後、2年間専門学校にて講師を経験後、2010年に愛知学院大学法科大学院に入学。2013年3月に修了し、その年の9月に司法試験に合格。
現在は、島田綜合法律事務所で弁護士として勤務。

本学に入学したきっかけを教えてください。

 高校時代は部活と勉学の両立をしておりました。県内で法学系を学べる大学にしたいな、という漠然とした気持ちから、法学部がある沖国大を選択しました。

 

 

高校まで抱いていた大学のイメージは入学してから変わりましたか?

 入学当時は、大学の仕組みが全く理解できていませんでした。なので、高校と同様1校時から6校時、月曜日から金曜日まで授業があるのだろうな、というイメージですよね。

 入学後のオリエンテーションなどを通じて、学びたい授業を自分で選択して時間割を組み立てないといけないなどの仕組みがわかってきました。

 

 

入学後はどのような学生生活を過ごされていましたか?

 入学の動機が漠然としていたため、1年生のころは必修科目や選択必修科目を多く履修して、共通科目の授業はほとんど登録しなかったです。

 また、多くの友人と巡り合え、その方たちと遊びを覚えてしまい(笑)、勉強はとてもおろそかになっていましたね。

 ただ、1年生が終わるころにこのままじゃダメだなって思い、気持ちを切り替えて計画的に時間割を組み立て、単位を取得するようにしました。しかし、1年のころに遊んだツケがありましたので、夏休みの集中講義なども履修してなんとか巻き返せるよう努力しました。

 

 

2年生から計画的に勉強するようになりますが、いつごろから弁護士の道に進みたいと考えるようになりましたか?

 3年生になって、何か勉強しないといけないという気持ちになり、法律の勉強を始めました。法律を選んだのは、生活に活かせるからでした。勉強の成果を確認する意味で法律系の資格試験にチャレンジし、宅建を3年生のころ、行政書士を4年のころに取得しました。

 卒業後は、県内の専門学校に就職し、講師として宅建の対策講座などを持たせてもらいました。講義をしていく中で、学生から自身の身の回りでおきた法律問題について質問を受けることもあったのですが、その頃の私は深い法律知識を持っていなかったので、うまく回答できない自分がいました。生徒の質問に的確に、根拠を提示しながら答えてあげたい、という気持ちが動機となり、司法試験の道にチャレンジしました。

司法試験合格に向けて対策がスタートしたわけですが、その時に苦労したこと、頑張ったことなどを教えてください。

 1番きつかったのが、勉強しないといけなかったこと(笑)

 小・中・高と、勉強漬けの生活じゃなかったので、1日中勉強することに慣れることから始まりました。司法試験合格のために、愛知県にあるロースクールに進学することにしました。ロースクールも大学と同じような講義のスケジュールとなっていたので、講義の合間も勉強漬けの時間として設定しました。

 その甲斐があってか、ロースクールを修了した年に司法試験を受験し、一発で合格することができました。

 

 

コツコツと積み重ねた努力が、司法試験合格という結果にすぐに結びついたことは素晴らしいですね!その後、弁護士の道をスタートさせるわけですが、仕事に就いてわかったこと、やりがいなどを教えてください。

 周りに司法関係の仕事をしている人がいなくて、ドラマのイメージだった。争いごとを弁護士がササっと解決するみたいな(笑)

 じゃあ実際どうだったかというと、そうじゃない。思った以上に争いごとを解決するのは難しいことを実感している毎日ですが、それがやりがいです。案件を無事に解決し依頼者から感謝の言葉などをいただくと、この仕事をしていてよかったなと実感します。

 

 

現役の弁護士として本学の教壇に立っていただいていますが、学生(後輩)を見てどう思いますか?

 授業を担当させてもらって7年ぐらい経ちました。その中で感じたことを一言でまとめると「すごく真面目」です。私語が少ない、授業中に寝ている人をあまり見かけないなど。私自身と比べると、当時の私が恥ずかしくなります(笑)

 私のテスト内容は、授業を聞かないと解答できないよう作問することに心がけています。真面目なのは解答にも反映されていて、ちゃんと勉強していると感じております。

 

 

卒業して15年ほど経過しましたが、沖国大の魅力は何ですか?

 沖国大の4年間は楽しかった!

 一生付き合える仲間と巡り合うことが出来る環境が魅力の一つですよね。仲間たちとの思い出があったので、愛知県でのロースクールでの勉強漬けの毎日を乗り越えられました。

 また、先生方の学生へのフォローがいいのも魅力です。恩師の上江洲純子先生には学生時代から卒業後もさまざまなフォローをしてもらいました。今、教壇で後輩たちに貢献できるきっかけを与えてくださったのも、上江洲先生です。

 あと、先生と学生の距離感も近いですよね。それが一番表れていると感じるのが、先生方が姓とか君・さん付けでよばずに、名前で呼ぶ。友だち同士もですね。

 このようなことからも、人と人との結びつきが強いのかなって感じています。

運天さんの今後の夢を聞かせてください

 私は人に教えることが好きだったこともあり、母校で教壇に立たせていただいています。これからも法律家と法律を教える仕事の両立をし続けたいです。

 また、母校への還元も考えていて、法律系の仕事に就きたい後輩たちに、その分野の方々をつなげるようなことをしたいですね。

 

 

最後に後輩たちへひと言

 大学4年間は一度きりです。高い学費を払って通学するので、もとを取り返すぐらい、勉強もバイトも遊び(笑)も頑張って欲しい。

 大学は社会の縮図と言われています。大学で培った人間関係は社会に出てから必ず役に立ちます。社会に出て後悔しないために、4年間でやれること、経験できることを考えて頑張ってください!

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